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自主調査レポート

新型コロナウイルスへの不安等に関する国際比較調査(日本、中国、台湾、ベトナム)

防災・災害
2020/08/05
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・地域調査 日本(これまで当社で実施した調査から引用)
      中国、台湾、ベトナム
・調査方法 日本:インターネット調査(インターネットリサーチモニターに対するクローズド調査)
      海外:インターネット調査(GMOリサーチ株式会社「ASIA Cloud Panel」のモニターに対するクローズド調査)
・調査対象 日本:20歳以上男女モニター
      海外:全体
・有効回答 日本:全国47都道府県 各100サンプル割付回収(全4700サンプル回収)
      海外:中国406サンプル、台湾477サンプル、ベトナム417サンプル
・調査内容 基本属性/感染不安/不安の要因/感染防止に気をつけていること/収入への影響/買い物への影響/ など
・調査期間 日本:2020年(令和2年)5月29日(金)配信開始~6月2日(火)調査終了
      海外:2020年(令和2年)6月3日(水)配信開始~同日調査終了

・わが国では、2020年5月25日に新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が解除され、終息の傾向がみられたものの、依然として感染者数が厳しい推移を見せている。

・一方で海外の状況を見ると、拡大傾向にある国と、ピークアウトした国など、その推移はさまざまである。これは、感染防止に向けた政策だけではなく、社会の状況や医療、経済の状況など様々な要因によるものと考えられる。

・そこで、サーベイリサーチセンターでは、インターネットリサーチモニターに対する自主調査研究として『新型コロナウイルスへの不安等に関する国際比較調査』を実施しました。今回は、2020年6月3日(水)に実施した調査の結果について公表します。

1.各国の家庭環境

・世帯の人数は、日本が最も少なく、平均2.8人。単身世帯は16.4%、2人世帯は29.6%となっており、今回の調査対象の国では最も核家族が多いと推察する。

・同居者人数が2人以下の割合は、日本46.0%、中国21.4%、台湾15.7%、ベトナム4.8%となっている。

・日本より台湾、ベトナムの方が高齢者同居率が高く、ベトナムは基礎疾患を持つ家族の同居率も高い。

【考察】ベトナムは、1975年に終結したとされる第二次インドシナ戦争や、その後に生じたカンボジア内戦や中越戦争などにより、医療体制や保険制度が確立するまでに時間がかかり、現在の50代以上の健康状態が芳しくないという通説がある。

2.新型コロナウイルスに対する不安

・自分自身が新型コロナウイルスに感染することに対する不安についてみると、ベトナムでは「とても不安を感じる」の回答割合が67.0%と著しく高い。

・一方で、日本は32.4%、中国は26.0%となっており、台湾は9.7%と比較的低くなっている。

【考察】各国の国民の不安感は「政府や公共機関のコロナ対策状況」や「自国民の気質や国民性に対する懸念」等の影響だけではなく、新型コロナウイルスに感染した場合の重篤化率が高いとされる基礎疾患者との同居率や、国別の医療体制(質とキャパシティ)の影響も大きいことも考慮する必要があると考えられる。そのため、一概に比較はできないが、それらすべてを踏まえた上で、ベトナムにおいては不安に思う人が極めて多いといえる。

3.何が不安か

・新型コロナウイルス感染症を知ってから、不安を感じていることでは、「効果的な治療薬やワクチンなどがないこと」がいずれの国でも約5~6割となっており、共通している。

・日本、中国、台湾では、それに次いで「ウイルスが目に見えないものであること」や「いつまで続くのか、見通しがわからないこと」の回答が多い。

・ベトナムは、「自国でも、感染者の爆発的な増加が起こり得ること」の回答が他の国に比べ著しく多く、「子どもの学習の遅れや進級・進学などへの影響 」も比較的多くなっている。

【考察】4か国すべてで「治療薬やワクチンがないこと」に懸念を抱いている。ベトナムのみ回答傾向がやや異なり、「感染者の爆発的増加」や「子供の学習」に懸念している人が多いのが特徴となっている。

4.各国の感染が拡大するのを防止する行動の内容

・感染拡大防止行動については、いずれの国も「人が密集するような場所へ行くことを避ける」の回答が約8~9割と最も多く、日本以外は「人と接触する場合は、距離をとる」の回答も多い。

・日本においては、「人と接触する場合は、距離をとる」の回答がやや少ない。

【考察】「密となる空間や食事会・飲み会等に出向かない」という意識は4か国で同程度となっているが、日本は「人と接触する際に距離をとる(ソーシャルディスタンス)」を意識してい
る人が他の国に比べ20~30%程度、回答割合が低い。
総じて、選択割合は台湾、日本がやや低く、反対にベトナムはいずれの項目も回答が多くなっており、不安感も強く、感染拡大防止の意識も高く、行動も伴っており、自己で防衛する意識が高い可能性がある。

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