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自主調査レポート

【緊急調査】【第2回】新型コロナウイルス感染症に関する国民アンケート

防災・災害
2020/04/10
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■実施概要
 ●調査地域  全国

 ●調査方法  インターネット調査(インターネットリサーチモニターに対するクローズド調査)
 ●調査対象  20歳以上男女モニター

 ●有効回答  ①全国47都道府県 各100サンプル割付回収(全4700サンプル回収)
        ※上記は、都道府県別集計を各地で用いて頂けるよう、考慮した調査設計である
        ※全体(全国)の集計は、都道府県人口・性年代別人口を考慮したウエイトバック(補正)集計を行っている
        ②併せて、大都市集計として東京都・大阪府・愛知県の3都市は、補完サンプルを上乗せした集計を別途行った

 ●調査内容  基本属性/認知状況/日本に広がる不安/自身が感染する不安/不安の要因/生活への影響/
        同居者に関する不安/感染防止に気をつけていること/利用や参加を控えたものごと/
        情報源/うわさ/買物行動の変化/感染症対策への評価/テレビの情報提供への評価 など

 ●調査期間  2020年(令和2年)4月3日(金)配信開始~4月6日(月)調査終了

 ●資料の見方 nと表記がある数値は、構成比(%)算出の基数(調査数)である
        構成比(%)は、小数点第二位を四捨五入しており、合計が100.0にならない場合がある
        M.A.と表記がある設問は、多肢式(複数回答可)のため、合計は100%以上となる

■調査目的
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的に拡大する中、これまでそして現在の国民の意識や行動を明らかにするために、株式会社サーベイリサーチセンターでは、全国47都道府県にお住まいの20歳以上の男女(インターネットリサーチモニター)に対する自主調査を実施しました。
 この調査は、2020年3月11日に公表した第1回目調査(https://www.surece.co.jp/research/3282/)に続く継続調査として、2020年4月3日(金)~4月6日(月)に実施したものです。

■ポイント
〔調査の背景〕
 ●この調査は、3月25日に東京都知事が「週末の外出自粛を強く要請」した週末(3/28~29)の動向を中心として、第1回調査から約1か月後の状況を把握するために翌週末に実施した

〔不安の推移〕
 ●日本でウイルスが広がる不安は、早い段階から高い比率かつ漸増してきた。自分自身への感染の不安や自分自身の感染による重篤化や死の不安は、3月下旬の都知事会見(自粛要請)や志村けんさんの死去などで大きく上昇している
 ●総合的な、感染不安度は第1回調査(3/7~3/9)に比べ大きく増加し「とても不安を感じている」との回答は2倍近くに伸びている。また、同居者に乳幼児、高齢者、基礎疾患がある人がいる場合の不安度も大きく高まっている

〔自粛要請の受け止め〕
 ●自粛要請については、感染症予防や医療崩壊を防ぐ上で、やむを得ないという考え方への肯定層が9割を超えている
 ●3/25の都知事会見を踏まえた行動意識では、「社会の深刻な状況を感じて、外出を控えたいと思った」 「自身への危険の高まりを感じて、外出を控えたいと思った」との回答が過半数以上となっており、東京都民の回答比率は、全国値を1割程度上回っている
 ●都知事会見から最初の週末に【まったく外出しなかった】人は、土曜日が32.8%、日曜日が38.9%で、金曜日・月曜日に比べ7~17ポイント程度、金曜日・月曜日より高くなっている。東京都民では、金曜日・月曜日はほぼ全国と同様だが、土曜日は全国を8ポイント上回り、日曜日は14ポイント上回っている

〔感染防止行動・拡大防止行動〕
 ●第1回調査に比べ「屋内の換気」「手すりやドアノブなどに触れた指先で目・鼻・口を触らない」「定期的な体温の測定」などでやや実施率が高くなっている。さらに拡大防止などの行動として「人が密集するような場所へ行くことを避ける」(80.6%)が最も多く、「食事会や飲み会などに行かない」「必要以上に買いだめしたり、多くの店で買い漁ったりしない」が半数前後となっている
 ●こうした行動を実行し続けることについて、できる+まあできると回答した人は8割以上となった

不安の推移

●コロナウイルス感染症の関連事項について、①日本でウイルスが広がる不安、②自分自身がウイルスに感染する不安、③自分自身の感染で重篤化や死に至る不安の3点についてたずねた
●日本国内にウイルスが広がる不安は、国内初の日本人患者確認(1/28)に大きく高まり、以後漸増しつつ、都知事会見(3/25)以降90%台に達している
●自分自身がウイルスに感染する不安は、当初国内に広がる不安に比べ半分に満たない回答比率だったが、クルーズ船からの下船開始(2/19)から不安度の高まりが強くなり、都知事会見(3/25)で76.6%に上がっている
●自分自身が感染で重篤化したり死に至る不安は、3月下旬まで2割台~4割程度まで漸増傾向だったが、都知事会見(3/25)の時点で半数を超え、志村けんさんの死去(3/30)の時点では約7割に達する状況になっている
※質問は、調査時点で遡及的に1つ1つについて不安を感じたか否かをたずねた結果。数値は、不安を感じた回答比率である
※質問形式上、時系列的に遠い時点ほど数値が低くなる傾向はあり得るが、数値の高まりが強い時点は、第1回調査とおおむね整合している

総合的な不安度

●自身の感染に対する総合的な不安度は、とても不安を感じる(45.1%)、やや不安を感じる(39.0%)を合わせて84.1%に達し、第1回調査と比べ「とても不安を感じている」との回答が2倍近い伸びとなっている
●あまり、あるいはまったく不安を感じないと回答した人に、その理由をたずねたところ、「重篤な状態になったり、死に至る確率が低そうだから」「ウイルスに対して、気をつけるべき注意点がわかってきたから」が上位2項目となっている

同居者に関する不安

●住まいに①乳幼児、②高齢者、③基礎疾患がある人がいる回答者に対して、それぞれ感染不安をたずねたところ、「とても不安がある」が【乳幼児】73.4%、【高齢者】51.7%、【基礎疾患者】64.2%で、それぞれ第1回調査と比べ回答比率が高まっている(【乳幼児】15ポイント↑、【高齢者】22ポイント↑、【基礎疾患者】23ポイント↑)

都知事会見「自粛要請」以降の行動について

都知事会見「自粛要請」に対する意識

●3月25日の都知事会見における「週末の不要不急の外出等を控えることの要請」を踏まえて、3月28日~29日の週末をどう行動しようと思ったか、についてたずねた
●「社会の深刻な状況を感じて、外出を控えたいと思った」が64.1%と最も多く、次いで「自身への危険の高まりを感じて、外出を控えたいと思った」が52.4%となった
●仕事や商売、用事や予定などはそれぞれ2割弱みられる
●大都市集計の東京都分(n=500)では、「社会の深刻な状況を感じて、外出を控えたいと思った」(8ポイント↑) 「自身への危険の高まりを感じて、外出を控えたいと思った」(7ポイント↑)の回答比率がやや高くなっている

3月28日(土曜日)・29日(日曜日)の過ごし方

●実際に、3月28日~29日の週末をどう過ごしたかをたずねたところ、「普段の土日よりも家にいることが多かった」との回答が51.0%である一方、「普段の土日と変わりなかった」との回答も46.3%あった
● 「普段の土日よりも家にいることが多かった」理由は、「感染するのではと人混みが怖かったから」(70.2%)、「外出自粛要請があったから」(67.6%)の二点に回答が集中したが、およそ4人に1人は「天気が悪かったから」(23.4%)との理由も選択している
●大都市集計の東京都分(n=500)では、 「普段の土日よりも家にいることが多かった」との回答が全国に比べ14ポイント高く、その理由では「外出自粛要請があったから」全国に比べ20ポイント以上高い

3月27日(金曜日)~30日(月曜日)の外出

●週末を含む3月27日~30日の4日間の主な外出行動をたずねたところ、【仕事】以外では【近隣での用事や買い物】が多い他、【近隣の散歩】【外食】【SC等での買い物】がやや目立つ
●仕事以外では、金曜日・月曜日に比べ土日の回答比率が高く【近隣での用事や買い物】は8~10ポイント程度、金曜日・月曜日より高くなっている
●【まったく外出しなかった】人は、土曜日が32.8%、日曜日が38.9%で、金曜日・月曜日に比べ
 7~17ポイント程度、金曜日・月曜日より高くなっている

3月27日(金曜日)~30日(月曜日)の外出 【東京都】

●大都市集計の東京都分(n=500)では、全国に比べ【仕事】については土日の活動が数ポイント低く、【近隣での用事や買い物】は金曜日でやや高く土曜日はほぼ全国と同様、日曜日が8ポイント下回っている。【近隣の散歩】は全国とほぼ同様である
●【まったく外出しなかった】人は、金曜日・月曜日はほぼ全国と同様だが、土曜日は全国を8ポイント上回り、日曜日は14ポイント上回っている

感染防止の行動

●感染防止のために行っている行動の上位項目は、第1回調査と同様だが、「屋内の換気」「手すりやドアノブなどに触れた指先で目・鼻・口を触らない」「定期的な体温の測定」などで前回調査よりやや実施率が高くなっている
●さらに拡大防止などの行動として「人が密集するような場所へ行くことを避ける」(80.6%)が最も多く、「食事会や飲み会などに行かない」「必要以上に買いだめしたり、多くの店で買い漁ったりしない」が半数前後となり、以下多くの項目が3~4割台に分布している

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