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自主調査レポート

【緊急調査】新型コロナウイルス感染症に関する国民アンケート

防災・災害
2020/03/11
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NEW!第二報 「自身の感染不安と購買行動・防疫対策・日常行動態様の変化について」はこちら

■実施概要
 ●調査地域  全国

 ●調査方法  インターネット調査(インターネットリサーチモニターに対するクローズド調査)
 ●調査対象  20歳以上男女モニター

 ●有効回答  全国47都道府県 各100サンプル割付回収(全4700サンプル回収)
        ※上記は、都道府県別集計を各地で用いて頂けるよう、考慮した調査設計である
        ※全体(全国)の集計は、都道府県人口・性年代別人口を考慮したウエイトバック(補正)集計を行っている

 ●調査内容  基本属性/認知状況/日本に広がる不安/自身が感染する不安/不安の要因/生活への影響/
        同居者に関する不安/感染防止に気をつけていること/利用や参加を控えたものごと/
        情報源/うわさ/買物行動の変化/感染症対策への評価/テレビの情報提供への評価 など

 ●調査期間  2020年(令和2年)3月6日(金)配信開始~3月9日(月)調査終了

 ●資料の見方 Nと表記がある数値は、構成比(%)算出の基数(調査数)である
        構成比(%)は、小数点第二位を四捨五入しており、合計が100.0にならない場合がある
        M.A.と表記がある設問は、多肢式(複数回答可)のため、合計は100%以上となる

■調査目的
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的に拡大する中、これまでそして現在の国民の意識や行動を明らかにするために、株式会社サーベイリサーチセンターでは、全国47都道府県にお住まいの20歳以上の男女(インターネットリサーチモニター)に対する自主調査を実施しました。

■ポイント
〔国民の不安・受け止め〕
 ●自分自身への感染の不安は、じわじわと上昇。クルーズ船対応以降、下船開始の時期から危機意識が大きく高まった
 ●「いつまで続くか見通しが不明」「効果的な治療がないこと」「ウイルスが目に見えないものであること」が特に大きな不安
 ●「外出・移動」「買い物での品薄・品切れ」「景気」「漠然とした不安」が生活上に大きな影響。子ども世帯では「学校再開や新学期への備え」も上位項目となった

〔国民の行動変化〕
 ●マスク、アルコール消毒液等の不足は影響。「ふだんより多めに買いたかったが買えていない」人が多い
 ●トイレットペーパーやティッシュは、多くの人が買い求めている結果になっていない。大多数は余分な商品を多く買い求めたいとは考えていない
 ●スポーツ観戦やコンサート・観劇等では利用や参加を控えた人が多い。買い物や外食は予定、実施共に比較的多い

〔情報・うわさ〕
 ●「マスク増産による原材料不足でトイレットペーパーが不足する」とのうわさは、SNS(Twitter)よりむしろ、テレビによって認知した人が多い
 ●トイレットペーパーの品切れについてもテレビによる認知が多く、店頭での認知を上回っている。またネットでの認知は高くない
 ●念のための購入や、日常と違う購買行動に至った人は、全体から見ると決して多くない
 ●日常よく利用する情報源は、テレビ(86.3%)、インターネット(73.0%)が特に多く、今回の感染症関連で役立った情報源の上位も同様
 ●テレビ報道(情報番組を含む)における、感染症関連の情報提供について評価では、「不安を煽るような映像や表現が多かった」への肯定層が50.4%、「何が正しい情報なのか、わかりにくかった」も肯定層が47.5%で、この2項目におけるネガティブ評価が強い
 ●同じくテレビ報道では、「どのように予防対策や行動をすれば良いか、わかりやすかった」の肯定層が40.0%、「医学や保健・衛生の難しい点を、わかりやすく伝えられていた」の肯定層が37.9%と、この点について、ポジティブ評価が高い

国民の不安・受け止め

1 国内に広がる不安と自身への不安の変化

●日本国内にウイルスが広がる不安は、武漢市の封鎖当時に59.6%、国内初の日本人患者確認当時に84.6%に上昇しています
●自分自身への感染の不安は、日本人患者確認当時に34.9%に上昇した後、クルーズ船への対応を踏まえて漸増しつつ、クルーズ船客の下船開始時(54.1%)から不安の高まりが大きくなっています
●自身への不安・危機意識は、じわじわと高まってきていることがわかります

2 不安を感じている要因

●全ての項目が6割以上の不安度(とても不安を感じる+やや不安を感じる)を示しています
●「とても不安を感じる」が最も多いのは【いつまで続くのか、見通しがわからないこと】で、不安度は85.1%、 【効果的な治療薬やワクチンなどがないこと】が83.1%と共に不安度が8割を超え、次いで【ウイルスが目に見えないものであること】(78.4%)が強く不安視されています
●検査体制や医療の状況への不安と同じようなレベルで、【自身の情報や行動内容が明らかにされること】や【人から批判や差別をうけるかもしれないこと】にも、大きな不安を感じています

3 感染防止に気をつけていること

●感染防止の取り組みでは、「手洗いやアルコール消毒」が85.5%で最も多く、以下「咳エチケット・マスクの着用」(68.5%)、「うがい」(55.8%)の順となっています
●「手すりやドアノブなどに触れた指先で、目・鼻・口を触らない」ことも、感染防止においては重要なポイントとされていますが、上位3項目に比べ回答比率がやや低く、実践の難しさを示しています

4 生活に及ぶ影響

●生活への影響では、「外出や移動が気がかり」(60.5%)「買い物での品薄・品切れに対する判断」(58.1%)が特に多くなっており、以下「経済や景気への影響」「漠然とした不安が続くこと」となっています
●乳幼児や小学生がいる人では、「子どもの学校再開や新学期などへの備え」が50.9%、「小さな子どもの保育先などの手配」が17.5%と、それぞれ全体における分布に対して、3倍を上回る回答比率となっています
●特に「子どもの学校再開や新学期などへの備え」は、乳幼児や小学生がいる人の回答では、外出・買い物に次いで第3位となる上位項目になっています
●乳幼児、高齢者、基礎疾患がある人と同居している人に対する感染不安度(とても不安を感じる+やや不安を感じる)をみると、自分自身の感染不安度よりも、いずれも高く、特に【乳幼児】との同居者で88.2%、【基礎疾患がある人】との同居者で84.6%となっています

国民の行動変化

5 買物行動の変化

●品切れが続いている【マスク】【アルコール消毒液】【除菌・抗菌用品】では、「通常よりも多めに買いたかったが買えていない」人が多くなっています。また、この場合の「買っていない」の選択肢には、(多めにではないが)買えていないという回答も含まれ、回答比率が高くなっていると考えられます
●【トイレットペーパー】【ティッシュ】は、多くの人が買い求めている結果にはなっていません
●大多数の人が、余分な商品を多く買い求めたいと考えているわけではない状況がわかります

6 利用や参加を控えたこと

●今回の感染症のことを知ってから、利用や参加を控えたものを訪ねたところ、【スポーツ観戦】(80.1%)【コンサートやライブ、演劇、映画の鑑賞】(74.1%)が多くなっています。以下、【飲み会・宴会】【旅行】【スポーツジム】【出張】が続きます
●【買い物】【外食】は「予定があった」という人が多く、また「実施や参加・利用をした」との回答も多くなっています

情報・うわさ

7 トイレットペーパー不足のうわさ・状況について

●今回の感染症に関連して『マスク増産による原材料不足でトイレットペーパーが不足する』とのうわさが流れました。この情報はSNS( Twitter)を中心に拡散したとされていますが、最初に知った情報源をたずねた結果、「テレビ」(46.7%)との回答が最も多くなっています
●トイレットペーパーの品切れについては、ネット上の流言が原因と言われていますが、この不足のうわさを、多くの人がテレビで認知していることがわかりました
●トイレットペーパーの品切れが発生している状況を最初に知った情報源は、 「テレビ」(36.0%) が最も多く、「店頭で見かけて知った」(28.7%)が続きます。ネットからこの状況を知った人は多くありません

8 トイレットペーパー品切れ発生への対応

●トイレットペーパーの品切れへの対応については、「当面必要な分はあるので、無理に購入しようと考えなかった」が57.7%と最も多くなっています
●何らかの理由や方法で購入しようという行動にあたる回答をした人に、実際に購入できたかどうかをたずねたところ、希望どおりの購入ができた人と、希望どおりのものではなかったが購入できた人を合わせて、約6割が購入できたと回答しています
●念のための購入や、日常と違う購買行動に至った人は、全体からみると決して多くありません
●一部の人が通常より多く購買するだけで、供給面で全く問題がない商品でもモノ不足が発生するということがよくわかります

9 テレビを通じた情報提供について

●日常よく利用する情報源は、「テレビ」(86.3%)、「インターネット」(73.0%)が特に多く、今回の感染症関連で役立った情報源の上位も同様です(うわさにおけるテレビの情報源としての重要性は9ページを参照)
●テレビ報道(情報番組を含む)における、感染症関連の情報提供について評価してもらったところ、「不安を煽るような映像や表現が多かった」への肯定層(そう思う+ややそう思う)が50.4%となっており、「何が正しい情報なのか、わかりにくかった」も肯定層が47.5%で、これらはネガティブ評価が強くなっています
●「どのように予防対策や行動をすれば良いか、わかりやすかった」については肯定層が40.0%、「医学や保健・衛生の難しい点を、わかりやすく伝えられていた」の肯定層が37.9%と、ポジティブ評価が比較的高い結果となっています
●新型感染症の流行など、緊急時のリスクコミュニケーションはどうあるべきか、現状の課題などを改めて整理する必要があります

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