・調査地域:東京圏(東京 23 区)、大阪圏(大阪市、門真市、池田市)
・調査対象:調査地域に居住する 16 歳以上の男女個人のうち、自転車利用者(月に数回以上)
・調査方法:インターネット調査(インターネットリサーチモニターに対するクローズド調査)
・調査内容:利用している自転車/利用の状況/安全対策(安全講習・保険・免許)/事故・届出 など
・有効回答:1,023 サンプル(圏域×性年代の均等割付目標)
・調査期間:平成 24 年 6 月 29 日(金)~7 月 4 日(水)
交通事故の件数は年々減少していますが、その内訳をみると、自転車事故の割合は増えている傾向にあり
ます。他方、事故対策の1つとして自治体や学校で「自転車免許制度」を導入する動きもあり、事故の減少
効果も報告されているものの、制度自体があまり知られていません。
そこで株式会社サーベイリサーチセンターでは、自転車の利用者を対象に、利用状況や安全意識、免許制
度などについて、アンケート調査を実施しました。
・回答者の一番の利用目的は、買い物が6割、通勤が3割弱。
・一番の利用目的で使う自転車は、シティ車・ママチャリが8割、スポーツ車は1割。
・その自転車の購入時期は、4年以上前が半数、1年から3年前が3割強。
・自転車を選ぶときのポイントは、価格が7割、サイズ、機能がそれぞれ5割。
・点検整備は、したことがない・ほとんどしないが7割近くとなり、月に数回以上はわずか1割。
・通勤・通学・買い物利用者の目的地までの距離は平均 2.6km、同じく時間は片道平均 12 分。
目的別にみると、買い物よりも、通勤・通学のほうが、距離も時間も長い。
・自分は安全運転ができていると思っている人は3割、それなりにできているも合わせると9割となる。
・まわりの自転車利用者の走行で危険だと思っているもの*1 は、走行中の携帯電話使用が7割、信号無視が6割半ば、併進走行、無灯火走行が6割弱などとなっている。
・自分が度々あるいはたまにしてしまう走行*1 は、歩道走行が9割、車道走行車と併走が7割、信号無視と指定場所一時不停止がともに6割となっている。なお、歩道走行はそれほど危険に思われていない。
・歩行者や車への要望は、路上駐車をしないでほしい、追い抜くときに十分な間隔をあけてほしいなど車への要望が多い。なお、買い物利用者、子供あり利用者では全般的に要望が多い傾向にある。
・安全講習の受講者は2割、自転車保険の加入者も2割、自転車免許の保有者に至っては1割となり、安全対策が図られているとは言い難い状況。
・自転車免許を取得した場所は、居住自治体が6割強、学校が2割。
・免許取得後の自転車走行の変化は、いずれの走行内容*1についても、およそ半数が変化なしとしている。
残り半数は、やらなくなった、あるいは注意するようになったとなるものの、上記「自分が度々、あるい
はたまにしてしまう走行*1」について免許有無別にみると、それほど傾向の差がみられない。
・免許を持っていない人では、制度を知らないが過半数、聞いたことはあるが4割と、認知度が低い。
・免許制度を必要と感じる人は全体の半数、免許保有者で6割弱。持っていない人の取得意向は8割。
・免許制度が不要な理由は、約半数が周りも取得していないと意味がないとしている。
・自転車走行中の、加害者または被害者としての事故経験は3割弱で、被害者になるケースが多い。
・自転車同士の事故は4割強、うち警察に全て届け出た人は1割、歩行者・車の事故に比べ届出が少ない。
・自転車走行中に警察などから注意を受けた経験があるのは3割弱、無灯火や2人乗りでの注意が多い。