2016 年4 月14 日に発生した前震および4 月16 日に発生した本震を中心とする「熊本地震」において、今回被災した訪日外国人旅行者が「どのような避難行動をとったか」「避難時に困ったことは何か」などを明らかにし、さらに増加が見込まれる訪日外国人旅行者に対する災害発生時の情報発信方法や、今後、大規模地震が発生した際の受入環境のあり方を探ることを目的として、調査を実施しました。
・全体では、地震発生時に困ったことは「外国人向けの地震避難マニュアルが無く行動が理解できなかった」が36.5%と最も多く、外国人向け避難マニュアル整備の必要性を示唆した。
・「今後の旅行日程がどうなるのか想定ができなかった」33.9%「すべての日程が狂い多額の負担が生じた」29.6%と続き災害後の旅行行程のフォローも重要となってくる。
・全体では、「母国のWEB サイト」40.9%が主な情報源となっており、各国のメディアに情報発信することで日本滞在中の外国人旅行者に情報が届くことがうかがえる。
・「宿泊先の従業員」27.8%「同行の日本語ができる人」「日本のテレビ・ラジオ」ともに20.9%と続き「日本語の防災行政無線・広報車・消防車など」は4.3%にとどまった。