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自主調査レポート

福島県沖地震津波避難行動に関するアンケート(亘理町)

防災・災害
2017/05/15
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共同調査の実施と結果のあらまし
平成28年11月22日に発生した福島県沖地震では、宮城県沿岸部にも津波注意報・警報が発表され、亘理町では避難指示を発令するに至りました。

この地震及び津波に対する避難行動の状況を把握するために、東北大学災害科学国際研究所・亘理町・株式会社サーベイリサーチセンターの3者が、共同調査研究を実施しました。
調査結果は、亘理町の防災施策検討に活用すると共に、広く防災研究や報道、広報・啓発などの活動で利用します。

福島県沖地震発生から避難行動へのつながり

地震発生当時、在宅率は約9割で半数弱は就寝中

津波注意報(6時2分)、避難指示(6時50分)、津波警報(8時9分)は、いずれも9割前後の認知状況で、避難した人の約25%は 「津波警報」を、避難要否の判断基準としていた。平成23年の津波経験なども判断材料となり、「大きな津波は来ないと思った」人(避難しなかった人の57.2%)や、「テレビ・ラジオ等での情報収集を優先した」人(同29.4%)が多く、全体の3割以上が避難をしなかった。(避難実施率63.8%)

避難手段・避難場所・持ち出し品

避難先への移動手段、避難場所、持出品について

避難先への移動手段は、「車」が91.1%、「徒歩」が5.0%となっている。車避難の主な理由は、「安全な場所が遠い」、 「普段、車を使って行動するから」 、「車が大切な財産(失いたくない)」が共に4割以上と多い。車避難の際に、渋滞に遭遇したとの回答は8.4%。9割近くが渋滞には遭わなかったと回答している。
避難時の持ち出し品としては、「携帯電話・スマートフォン」が約8割、「現金」が約7割、「保険証」、「預金通帳・財布等の貴重品」が約6割と多い。

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