目指すべき社会
※現計画が提示している4つの社会像を継承する方向
① 男女が自らの意思に基づき、個性と能力を十分に発揮できる、公正で多様性に富んだ、活力ある持続可能な社会
② 男女の人権が尊重され、尊厳を持って個人が生きることのできる社会
③ 仕事と生活の調和が図られ、男女が共に充実した職業生活、その他の社会生活、家庭生活を送ることができる社会
④ あらゆる分野に男女共同参画・女性活躍の視点を取り込み、SDGsで掲げられている包摂的かつ持続可能な世界の実現と軌を一つにした取組を行い、国際社会と強調する社会
社会情勢
(1)社会構造の変化
① 人口減少と高齢化出生数が70万人を下回り、将来的に人口は1億人を割る見込み
② 単独世帯・未婚率の上昇特に高齢女性の単独世帯が増加
③ 共働き世帯の増加専業主婦世帯の3倍以上に
④ 外国人労働者の増加2035年には若年層の10%以上が外国籍に
⑤ 地方から都市への人口流出特に若年女性の流出が顕著
(2)就業・生活の変化
① 女性の就業率上昇25~44歳女性で81.9%に
② 正規雇用比率の改善傾向出産後の短時間勤務者への支援が課題
③ 介護・育児の負担偏在女性に偏る傾向が続く
④ 女性起業家の増加フリーランスも増加中
(3)ビジネス・地域経営の変化
① 人的資本・ダイバーシティ経営の重視ESGや人権デューディリジェンスの推進
② 男女間賃金差の開示義務化企業に対する情報開示の強化
③ 地方創生と女性活躍女性に選ばれる地域づくりが鍵
(4)意識・価値観の変化
① 固定的性別役割意識の残存特に「男性が主たる稼ぎ手」との意識
② 若年層のジェンダー意識の高まり両立志向や柔軟な働き方の希望が増加
③ 性暴力・DVへの意識の変化法整備と社会的認識の進展
(5)テクノロジーの進展
① AIの影響女性が多く従事する職種がAIに代替されるリスク
② ジェンダード・イノベーション性差を考慮した研究開発の推進
③ AI倫理とリテラシーの重要性バイアスや差別的出力への対応が必要
(6)安全・安心の確保
① 性暴力・ハラスメントの根絶SNS等での被害の多様化に対応
② 災害対応における男女共同参画避難所での女性ニーズへの配慮が課題
③ 高齢女性の貧困問題単独世帯での生活困難が顕在化
(7)国際的な潮流
① 共同参画社会基本法第7条国際的協調の下で形成される男女共同参画社会
② 持続可能な開発のための2030アジェンダ誰一人取り残さない社会
政策
Ⅰ 男女共同参画の推進による多様な幸せ(well-being)の実現
第1分野ライフステージに応じて全ての人が希望する働き方を選択できる社会の実現
第2分野あらゆる分野における政策・方針決定過程への女性の参画拡大
第3分野女性の所得向上と経済的自立の実現
第4分野生涯を通じた男女の健康への支援
第5分野テクノロジーの進展・利活用の広がりを踏まえた男女共同参画の推進
第6分野ジェンダーに基づくあらゆる暴力を容認しない社会基盤の形成と被害者支援の充実
第7分野男女共同参画の視点に立った貧困等生活上の困難に対する支援と多様性を尊重する環境の整備
Ⅱ 男女共同参画社会の実現に向けた基盤の整備・強化
第9分野地域における男女共同参画の状況に応じた取組の推進
第10分野男女共同参画の視点に立った各種制度等の整備
第11分野教育・メディア等を通じた男女双方の意識改革、理解の促進
第12分野男女共同参画に関する国際的な協調及び貢献
Ⅲ 男女共同参画社会の実現に向けた推進体制の整備・強化