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自主調査レポート

SRC自主調査005「外国人の行動に関するアンケート”日本で感じた『感動』『残念』”」

市場動向
2014/09/16
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・調査対象   :丸の内エリア(丸ビル、新丸ビル周辺)へ来街した外国人
・調査方法   :主要言語に対応できる調査員による調査票を用いた面接聴取方式
・調査内容   :1)国籍・居住地 2)性別・年齢 3)訪日目的・回数 4)同行者 5)主な訪問地 6)感動・残念だったこと 等
・調査期間   :平成 26 年8月8日(金)~8月9日(土)
・有効回答   :207サンプル
・回答者の居住地:【 地域別 】 アジア:88 サンプル、ヨーロッパ:79サンプル、北米:18 サンプル、
                 オセアニア:13 サンプル、その他地域:9サンプル

          【 国別 】   中国:27 サンプル、台湾:22 サンプル、スペイン:16 サンプル、
                 フランス:16 サンプル、アメリカ:15 サンプル   *上位国のみ表記

 2014 年7月には、訪日外国人 127 万人と単月過去最高を記録しました。2020 年には東京オリンピックを控え、訪日外国人への対応や観光ニーズの把握は急務です。このような状況に鑑み、弊社では訪日外国人のニーズ調査へ対応できる体制を構築し、延べ日数にして年間の2/3 は外国人に対する調査を実施しています。
 そこで今回は、現時点の訪日外国人の行動や「感動」を確認すべく、日本のビジネスの中心である「丸の内」、東京への玄関口である「東京駅」を念頭に、「丸の内エリア」へ来街した外国人に対するアンケート調査を実施しました。

調査結果サマリー

1.訪日外国人の「感動した」「残念だった」こと

(1)全般的に
 訪日して感動したことは「人の親切さ・礼儀正しさ」「街のきれいさ」「ゴミのなさ」「清潔さ」を評価する意見が多く見受けられました。
反対に残念に感じたことは、「英語」に関することで、「英語表記が少ない」「英語が通じない」とする意見が多く見られました。

(2)宿泊・ホテルについて
 部屋の「清潔さ」「きれいさ」に、従業員の「礼儀正しさ」「親切さ」について高い評価を得ています。
残念に感じたことは、部屋の「狭さ」「小ささ」に関することが殆どを占めています。

(3)交通・移動について
 交通機関の「利便性」「使いやすさ」「快適性」を評価する意見が多く見られました。
残念に感じたことは「複雑」「地図などが分かりにくかった」、「駅が広すぎて乗り換えが不便」とする内容でした。

(4)飲食について
 日本食を評価する意見が多く「寿司」「天ぷら」「ラーメン」「刺身」「そば」「うどん」等が美味しかったとする意見が多く見られました。
残念に感じたことは、「味が濃すぎて口に合わない」「価格が高い」などでした。

(5)娯楽、サービスについて
 好意的な意見の大半はスタッフが提供する「サービス」「接客態度」「礼儀正しさ」に関するものでした。
残念に感じたことは、「従業員と英語で話せない、通じない」に関することが多く見られました。

(6)買い物について
 商品の豊富さ」「お店の種類が多い」「商品の品質やサービスに満足」を評価する意見が多く見られました。
残念に感じたことは、「価格が高い」「従業員の英語力が低い、会話が通じなかった」などでした。

2.訪日外国人の行動特性

(1)初めての訪日から長期滞在を計画
 滞在期間では、「7~13日」とする回答が全体の33%を占め最多となりました。
訪日回数が2回以上のリピーターは、「7~13日」までの滞在期間の割合が増え、初めての訪日外国人はリピーターと比べ「14~20日」の滞在期間の割合が高いのが特徴的で、初めての訪日から長期滞在を計画しているようです。
反面、リピーターは短期滞在で何度も訪日している傾向が窺い知れます。特に、台湾からの70%がリピーターで、他国に比べ際立った傾向です。

(2)アジアとヨーロッパの旅行同行者の違い
 訪日外国人の同行者では「家族・親族」(33%)と「友人」(29%)が、ほぼ同水準となりました。
中国と台湾は「家族・親族」が他国に比べ高く、ヨーロッパからは「夫婦・パートナー」がアジア地域の国に比べ際立って高く、アジア地域とヨーロッパ地域の旅行同行者の違いが顕著となっています。

(3)訪日外国人に魅力的な「東京」
 今回調査対象となった訪日外国人にとって「東京」は、魅力的で印象に残る街として定着しています。東京にある施設・街の名称が他県に比べ具体的に表現されています。東京に次ぐ観光地では「京都」となりましたが、回答件数では東京の5分の1程度となっています。

 2013年に世界文化遺産に登録された「富士山」は、地名ランキングでは皇居に次ぐ上位の結果となり、訪日外国人への浸透度の高さを窺い知ることができます。

(4)日本のビジネス中心地も観光スポットとして定着
 調査地点が日本のビジネス中心地である丸の内にも関わらず、「観光・レジャー」を訪日目的とする訪日外国人が8割以上を占めたことは、丸の内周辺エリアが「観光スポット」として定着していることが窺えます。

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