都市・交通分野の調査というと、路上でカウンターをカチカチやっているイメージが強いかもしれません。かくいう私自身も入社前までは同じイメージを持っていましたが、業務に携わってみて、はじめて非常に公共性が高い業務ということを知りました。まちづくりや道路・交通計画を行うコンサルタントやデベロッパーが主なクライアントとなるのですが、私たちが請け負うのは、具体的に計画を詰めていくための基礎データの収集。どのように人の流れができているか、交差点は時間帯によってどの方面から車が流れて来て、渋滞が起こっているかなど、大勢の調査員の方たちに協力をいただき事細かに調査を行います。現場によって調査する内容・方法もさまざまで、入社当初に思っていたカウント作業とは程遠いものでした。正確なデータを提供することがその後の計画を左右することと感じられ、実際、街が出来上がってから訪れてみると「あの調査結果をベースに、こんな風に道や建物が造られたんだ」と感慨深いものがあります。
現在は、1年3ヶ月間の産休・育休を経て職場に復帰しています。時短勤務も認められているので、子どもが小さいうちはそれを利用する社員も多いのですが、私の場合はフルタイムで働いています。ただ、以前のように残業をすることもまったくありませんし、仕事と家のことはしっかりと分けて考えられるので、負担がかかりすぎてどちらかが疎かになるということは今のところありません。それに、当社では1業務1人担当制が基本で、任された仕事は自分の裁量で仕事を管理できるため、タイトなスケジュールの案件でも残業をしないようにやりくりすることができます。以前のように早朝や夕刻の実査をしたりというわけにはいきませんが、無理がでないよう仕事の割り振りも考えてもらえます。また、仕事への正当な評価をしてもらえる環境ですので、子育てをしながらでもキャリアアップを考えたり、自分らしく働く人が増えたりするような前例をつくっていければと思います。
休みの日は近くの河川敷へピクニックに行ったり、公園に遊びに行ったり、自分の時間というよりも子ども中心にすべてが動いています。子どもが生まれてからは、いままでは気にもかけなかったコミュニティの子育てイベントやマーケットなどの催しにも目が向くようになりました。区の子育てアンケートにも、つい目がいってしまいますね(笑)